首都圏私立大学105校の2022年度 一般選抜中・後期日程について紹介する
前回記事では、総合型選抜で2月以降の出願を受け付けている首都圏私大が多い事について触れた。
本稿では、より出願できる大学数が多い一般選抜の後期日程について解説する。中には、3月以降でも出願可能な大学もある。
進路企画では、2月以降から3月にかけて出願が可能な首都圏私大の総合型選抜、2月15日以降から出願可能な一般選抜の入試日程をまとめた一覧表、「2月以降に出願できる首都圏私大」を公開している。まだ出願ができる大学が一目でわかるのでぜひご活用いただきたい。
※2024年1月更新:2024年の2月後半~3月にかけて出願できる首都圏私大・短大の入試情報を公開しました。
詳細な内容は、こちらから
本稿では一般選抜(共通テスト利用方式は除く)後期のポイントを解説していく。
まず、2月15日以降に一般選抜で出願可能な私大は首都圏で100校以上あるということを押さえておきたい。
早慶上智・MARCHなどの難関校は一部の大学が共通テスト利用方式で実施する程度だが、有名大学では東洋大学や日本大学をはじめ、後期試験を実施している大学が少なくない。
中小規模校では多くの大学が実施しているが、これらの大学は年内入試で受験する人が多いのでライバルが少ないことも考えられる。
実は、昨年度の私大一般選抜 後期試験は首都圏で20%以上も志願者数が減り、合格チャンスが増える結果となったことをご存じだろうか?
2021年度 首都圏私大 一般選抜 志願者数(共通テスト利用方式除く)
エリア | 方式 | 21年度 | 20年度 | 増減 | 指数 |
東京 | 前期 | 814,195 | 910,133 | -95,938 | 89.5 |
後期 | 54,785 | 74,672 | -19,887 | 73.4 | |
埼玉・千葉・神奈川 |
前期 | 298,916 | 348,710 | -49,794 | 85.7 |
後期 | 28,744 | 37,611 | -8,867 | 76.4 |
※豊島継男事務所調べ。東京112校、千葉・埼玉・神奈川72校の私大集計データより
昨年度の私大一般選抜は、全体で約14%の志願者減となる一方で合格者数を増やす大学が多かったため、2月中に進路が決まる受験生が増えたことが考えられる。
今年度に関しても、18才人口減や、年内入試を活用する受験生が多かったことなどから昨年同様、後期試験まで残る受験生の数は少なくなる可能性があるのだ。
2月の前期試験で思うような結果が出なかった受験生はぜひ弊社サイトをご覧いただき、気になる大学があれば積極的にチャレンジしていただきたい。
*これから出願できる、総合型選抜の解説はコチラ
最後に、一般選抜の後期試験は3月1日を過ぎると一気に出願可能な大学の数が減るので、早めに気持ちを切り替えて出願可能な大学情報を調査しておこう。
本稿と試験日程一覧が、これからの志望校選びの参考となることを願う。
SINRO! 編集長 河村卓朗