オープンキャンパス中止が相次ぐ今、高3生の専門学校選びで気をつけたい点とは?
新型コロナウイルスの影響で、専門学校も首都圏のほぼすべてで休校措置が取られています。本来なら、高校3年生向けに来年の入学に向けて、オープンキャンパスなどの入試イベントが活況になるシーズンですが、緊急事態宣言の対象期間となる5月6日までに予定していたものは多くの専門学校で中止を決定しています。
AO入試に力を入れている専門学校の過度な勧誘には注意
AO入試を行う専門学校では、(予定通り実施されるとして)6月から実質的な選考を開始するところも多く、この時期に思うように学校選びを進められない受験生はどうしても焦ってしまうかもしれませんね。
このような状況の中、オープンキャンパスの代わりに、オンラインガイダンスや電話による入学相談などを積極的に導入して、受験生に情報提供を試みる学校も出てきています。特にZoomやLINEといったビデオ通話アプリを使って、学校の様子を撮影して見せてくれたり、担当者の顔を見ながら相談ができたりするオンラインガイダンスは、外出せずに情報を集められるので、とてもよい取り組みだと思います。
オンラインガイダンスや電話相談で注意してほしいこととは?
しかし、このようなオンラインガイダンスの活用には注意しなければならない点もあります。受験生の焦る気持ちをあおるように、進学先の決定を急がせるケースです。「6月のAO入試はすぐに決断しないと間に合わない」「早く手続すると入学金や学費などが割引になる」という話には一度冷静になって考えましょう。「大学入試の難化で専門学校も人気だから急いだほうがいい」と言われるかもしれませんが、これにも注意が必要です。
特に学費割引については、受験生目線の適切な制度を打ち出すところもあります。しっかりと志望校を調べたうえで、そのような制度を活用するのは問題ありません。しかし、調べ方がまだ十分ではないのに「学費が安くなる」という点だけで志望校を決めるのは危険です。急いで決めてしまう前に、担任や進路担当の先生に相談するとよいと思います。
新型コロナウイルスの影響はまだ先行きが予測できません。本当に5月7日以降は通常の生活に戻るのかさえ、まだ読めない状況といってよいでしょう。でも、専門学校に実際に足を運んで、自分の本当に行きたい学校を見極める機会は必ず来るはずです。焦らずに、それまで冷静に情報収集を進めておきましょう。
具体的な情報収集のポイントについてはこちら
自宅でできる、志望校の調べ方(専門学校編)
さらに深く専門学校について調べる方法
自宅でできる、志望校の調べ方(専門学校 番外編:職業実践専門課程)