首都圏の私立大学・短期大学136校の2023年度 一般選抜 後期日程・総合型選抜で2月から3月にかけてこれから出願可能な日程をご紹介する
1月末となり、一般選抜前期の出願締切を迎えた私立大学が多い。
一方で2月~3月にかけて出願が可能な私立大学もまだまだあることをご存じだろうか?
本稿では、一般選抜と総合型選抜でこれから出願可能な大学を一覧にした特設ページのご紹介と、出願対策について解説する。SINRO! 編集長 河村卓朗
進路企画では、2023年の2月以降から3月にかけてこれから出願可能な約130校の首都圏私立大学・短期大学の一般選抜 後期日程と総合型選抜をまとめた「2月以降に出願できる首都圏私立大学」を公開している。
※【2024年1月更新】:2024年の2月後半~3月にかけて出願できる首都圏私大・短大の入試情報を公開しました。
詳細な内容は、こちらから
※【2024年1月31日更新】:2024年2月~3月にかけて出願できる私大・短大がねらい目な理由を解説した最新記事は、こちらをクリックください
*このページの記事↓は2023年度の内容となります。
※2024年3月までの総合型・学校推薦型選抜の入試情報は下記バナーをご覧ください。
本稿では、なぜ今年の私大後期日程がねらい目となる可能性が高いかを解説していく。前期試験で思うような結果が出なかった方はぜひ参考にしていただきたい。
ここで少しだけ、弊社が昨年からこの特設ページの制作・公開を開始した背景をご説明する。
これまで2月に入ると毎年、懇意な多くの高校の先生方から「進路が未決定な生徒のために今から受験できる大学を教えてもらえないか?」というご相談をいただいてきた経緯があった。
受験生が2月の前期試験で不合格となった場合、後期試験について検討できる時間は多くて1~2週間程度。しかも、どの大学がこれから受験可能か?調べることも難しい。
弊社ではこのような受験生と先生方の課題を解決するために昨年からこの特設ページを公開している。昨年(2022年度)高校から大きな反響をいただいたため、今年も実施の運びとなった。
2023年度入試情報を更新済の特設ページでは、2/15日以降に出願が可能な東京・千葉・埼玉・神奈川の私大・短大136校を一覧表にしている。
「絞り込み条件」を使い「エリア・分野・出願終了日」にチェックを入れると具体的な志望校候補を見つけやすいので試してほしい。
次に今、後期試験がねらい目となっている理由を解説していく。
ここ2年ほど私大一般選抜において大規模大学を中心に合格者数が増加傾向にあり、今年もおそらく2月中旬まで(年内に推薦入試で決まった人を含む)に、大多数の受験生は進路が決定すると思われる。
が、2月以降にもまだチャンスがある!後期試験である。それも昨年・今年とますます、ねらい目な状況となっているのだ。
このことを示す証左として、過去3年間の首都圏における私大後期試験 志願者数を見てみたい。この表は豊島継男事務所が調査した東京112校、埼玉・千葉・神奈川72校の私大志願者数を加工したデータとなる。
2022年度 首都圏私大 一般選抜 志願者数(共通テスト利用方式除く) | |||||
エリア | 方式 | 22年度 | 21年度 | 20年度 | 22年度ー20年度 |
東京 | 前期 | 821,836 | 815,942 | 910,133 | -88,297 |
後期 | 46,558 | 54,916 | 74,672 | -28,114 | |
埼玉・千葉・神奈川 | 前期 | 303,333 | 298,916 | 348,710 | ‐45,377 |
後期 | 25,303 | 29,831 | 37,611 | -12,308 |
20年度と比べて21年度・22年度と2年連続で後期試験を受ける人が大きく減り続けており20年度と22年度を比較すると東京で約28,000人、埼玉・千葉・神奈川で約12,300人も志願者数が減っている。
20年度と比べて22年度の前期の志願者数も減ってはいるが減少率は約10%少々に対し、後期試験の減少率は30%を超えている。つまり、3月の時点まで残る受験生そのものが一気に激減しているのである。
お時間があれば、気になる大学の昨年入試結果から後期日程の倍率をチェックしていただきたい。大学によっては倍率が1倍台の学部も多数あるはずだ。
ここからが本稿のキモであるが、上記背景から3月まで粘ればライバル(志願者)が減った私大後期試験は合格チャンスが増えている!ともいえる。
前述した、2/15以降も出願を受け付けている大学・短大がわかる弊社特設ページを見てみよう。
早慶上智やMARCHなどの難関私大は後期試験を実施していないか、共通テスト利用方式のみ実施の大学が一部ある(弊社ページでは共通テストのみの後期試験は掲載していない)くらいだが、2/15以降も出願が可能な独自の後期試験を実施する有名大学は多い。
たとえば、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学、國學院大學、東京都市大学、明治学院大学、亜細亜大学、国士舘大学、大東文化大学、目白大学、神奈川大学、関東学院大学などが該当する。
首都圏にある規模の小さい地元密着型の私大は更に多数、後期試験を実施している。
また、年内の入試と思われている総合型選抜を2月以降も実施している大学短大も約70校と予想以上にある。こちらも弊社特設ページで実施校の調査ができるので、面接のある入試を体験済の受験生におススメだ。
弊社特設ページが、頑張る受験生の皆さまに少しでもお役に立つことを願う。