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【大学入試】 総合型選抜で受かるためのポイント

私大では受けやすい併願方式の導入増。3月に受験可能な大学も!

  • 大学・短期大学進学 2022年 09月21日

新制度となって3回目を迎える、2023年度大学入試。

総合型選抜はいよいよ試験シーズンを迎える。

本稿では今後、多くの私立大学が力を入れるであろう、
総合型選抜に焦点を当て、ポイントを解説していきたい。
(SINRO! 編集長 河村卓朗)

 

首都圏私大の総合型・学校推薦型選抜 日程一覧(2022年度版)はこちら

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多様化する大学入試

 

 大学入試の方式は、2021年度入試から「総合型選抜」「学校推薦型選抜」「大学入学共通テスト」「一般選抜」に名称が変更された(↓図参照)。P18_zu.jpg

 

 

 この2年間で「総合型選抜」「学校推薦型選抜(主に指定校制)」という年内入試の利用者が増えつつある。

ここからは、9月から出願がスタートした私大の総合型選抜についてポイントを解説する。*国公立大学の総合型選抜 解説記事はコチラ

 

 

総合型選抜は、受験生の

「やる気」と「熱意」を評価する入試

 

 私は日々の講演で高校生の皆さんに、総合型選抜とは受験生の「やる気」と「熱意」を評価する入試だと伝えている。

 この「やる気」や「熱意」を表現するには「なぜ、○○大学の○○学科で学びたいのか?」を、具体的にアピールするための準備が欠かせない。学校推薦型の公募制もこれに近い。

 

 総合型選抜で合格を狙うには、志望校に関する十分な調査が重要であり、学校見学は必須だと思ってほしい。中には見学を義務付ける大学もある。仮に義務ではなくても、志望校の現地取材(見学)はぜひ実施してほしい。

 

そして総合型選抜では、大学ごとに何かしらの学力考査がある点も旧AO入試からの大きな変更点だが、面接や書類が重要であるということに変わりはない。

 

 特に、入学後どのように学びたいかという「研究計画」の内容が重視されている。難関校の総合型選抜では、一次選考にあたる書類審査の合格率が30%を切るケースも少なくないため、入学後のビジョンを内包した深みのある志望理由書を準備してほしい。

 

 

 志望校の中身や他校との違いを調べよう!

 

 総合型選抜対策の基本中の基本として、志望校のアドミッションポリシー(以下、アドポリ)の内容を把握しておくこともマストだ。

 

 それも大学全体のアドポリだけではなく、学部と学科のアドポリも用意している大学が多いので大学全体のアドポリだけで分かった気になるのではなく、学部・学科のアドポリまでしっかりチェックしておきたい。

(さらにカリキュラムポリシーディプロマポリシーも調べてほしい)

 

 総合型選抜や学校推薦型選抜の受験者が多い高校で進路サポートを行ってきた弊社は、2021年に「進路の広場」という首都圏 私立大学・短大・専門学校のアドポリ、特長、学部学科情報、4年間の学費、説明会日程など、志望校調査に必須の情報を手軽に入手できる学校検索サイトを作った。

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 推薦入試で必要な上級学校の情報をコンパクトにまとめたのでぜひ、ご活用いただきたい。

 

 

併願可の総合型選抜を

実施する大学が増える?

 

 今春行われた2022年度入試では、私大の中小規模校の多くが2年連続で一般選抜の志願者数を大幅に減らした。この状況を受けて、年内から確実に学生を集めるため、総合型選抜の試験回数増や、受験しやすい併願制の導入を検討する大学が増えそうな流れである。

 

 首都圏私大の総合型選抜といえば専願制(合格したら入学しなくてはいけない)が主流だが、SINRO!8号で取材した東京都市大学、フェリス女学院大学、他にも帝京大学、大東文化大学など、一部の有名大学では他大学を併願できる方式を実施している。特定の学部で併願可の方式を実施している大学も複数あり今後も導入を図る大学が増えそうだ。

 

 一例として、産業能率大学が新たに導入する総合型選抜【MI方式】は、他大学の総合型選抜への併願が可能なうえに二次手続き期限が23年2月22日に設定されている。つまり合格した場合、総合型選抜で同大への入学権利を年内に確保しながら一般選抜で他大学を受験することもできるのだ。受験生の選択肢が増えるメリットは大きいだろう。

 

 また、総合型選抜で専願のA大学と併願可のB大学を受ける場合には、注意が必要だ。A大学が不合格、B大学が合格であれば問題ないが、A大学・B大学とも合格した場合にはA大学に入学せねばならず、B大学を選べない(A大学が専願であるため)。この点については十分理解しておきたい。

 

 

総合型選抜は年内だけではない。  

3月まで実施する大学も多い!

 

 総合型選抜は年内入試と思われがちだが、実は中小規模校では3月期まで実施している大学も少なくない。前回入試では、首都圏で2月中下旬から3月にかけて総合型選抜を実施した大学は56校もあった(弊社調べ)。

 

 今年2月に弊社Webサイト「2月以降に出願できる大学」でこの情報を公開したところ、初めて知った!という反響が非常に多かった。つまり、ねらい目ということだ。

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長期戦を視野に入れた受験対策で

合格チャンスを広げたい

 

 中小規模校を狙う場合、2023年度入試では一般選抜も視野に入れた入試対策をおすすめしたい。

 

 まず総合型選抜を受ける。志望校が複数回試験を実施している場合、何度も受けよう。併願制も活用したい。

 

 それでも不合格だった場合は一般選抜を受ける。一般選抜は今春の入試で倍率が下がった大学が多い。特に志願者が激減している後期入試を狙おう。3月まで総合型選抜を実施している大学を受ける手もある。このような長期戦で挑めば、合格チャンスが大きく広がるはずだ。

 

 

現高3生は、コロナ禍の期間に

「何をしてきたか?」がポイント

 

 高校で先生方に入試講演を行うと、「現高3生はこれまで満足のいく活動ができておらず、総合型選抜で不利にならないか?」というご質問をよくいただく。

 

 しかし、実は全ての高3生が同じ状況におかれていたともいえる。厳しい話になるが、制限の多い状況下でどのような高校生活を送ってきたか、いかにアピールできるかが、受験校に熱意を伝え、総合型選抜を勝ち抜くための大きなポイントとなる。

 

 たとえば、中止になった校内行事の代わりに仲間と自主的な企画を実行した、興味ある分野の本を思う存分読んだ、自宅で部活動の自主練習に励んだ、友達同士で勉強を教え合ったなど、「ごく日常的な高校生活におけるちょっとした取り組み」を語ってほしいという大学もあった。

 

 また、志望学部と関連性のある自主的な活動なども有効なアピールポイントとなるだろう。たとえば社会学部ならボランティア活動、理工系学部ならものづくり、国際系学部なら語学に関する取り組みなどだ。もう一度、高校生活をふり返り、自主的に活動してきた軌跡を確認してほしい。

 

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