• ホーム
  • 進路コラム
  • 【昭和大学保健医療学部】学部横断の実習でチーム医療を学ぶ 昭和大学保健医療学部の先端教育とは?
  • 進路コラム
  • スペシャルインタビュー

【昭和大学保健医療学部】学部横断の実習でチーム医療を学ぶ 昭和大学保健医療学部の先端教育とは?

優れた洞察力で患者に寄り添う看護師、理学療法士、作業療法士を育成

  • 大学・短期大学進学 2024年 12月17日

医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部の4学部からなる昭和大学は、学部を横断した教育を重視し、多職種と連携しながら活躍できる医療人を輩出してきた。

2025年4月には「昭和医科大学」へと校名を変更予定。新学科・専攻や新キャンパス開設が待ち受けるなど、ニュースが目白押しだ。

本記事では保健医療学部看護学科、リハビリテーション学科の特徴について教員の皆さんに話を伺った。

聞き手・構成 河村卓朗(SINRO!編集長)

キャンパス統合、新学科設置でチーム医療教育をさらに強化

―医系総合大学である貴学で看護やリハビリテーションを学ぶことの魅力についてお聞かせください。

作田 最近では理学療法士や作業療法士を養成する大学・専門学校は増えてきていますが、その中で医学部を有する大学というのは一握りです。

本学はチーム医療教育を押し出していますが、チーム医療の核を成すのは医師や看護師。彼らと常に連携しながら実践的な教育を展開できるのは、本学の強みだと思います。

中村 2025年の4月から本校は「昭和医科大学」へと医・歯・薬・保健医療学部を擁する医系総合大学であることを発信するため、校名変更します。

それとともに、2027年4月には新たな専攻も誕生します。リハビリテーション学科に言語聴覚療法学専攻と視覚機能療法学専攻※1を設置。さらに保健医療学部に医療技術学科を新設し、診療放射線技術学専攻、臨床工学専攻、歯科衛生学専攻の3専攻※2を開設する予定です。

※1・※2:設置構想中であり、今後、内容が変更となる可能性があります。

渡邊 本学の一番の特徴は、全学部の1年次が富士吉田で寮生活を送ることです。学部の異なる4人が同じ部屋で寝食を共にすることで、幅広い視野に触れながら医療人としての基礎を固めます。

学生に話を聞くと、この1年で「協調性が高まった」と答える人が多いです。それはなかなか座学だけでは学べないこと。こうした経験が、多職種を尊重し、仲間と協力しながら患者さんに向き合う将来の臨床現場に活かされます。

―2027年4月には鷺沼に新キャンパスが開設され、4学部、あわせて約2000人の学生が学ぶことになるそうですね。これによってどのような教育効果が見込まれますか?

作田 ワンキャンパスの中にたくさんの校舎があり、4学部が共に学ぶ。そこには一般的にイメージするような「大学らしさ」がありますよね。他学部との連携授業も増えるでしょうし、学びだけでなく、部活動やサークル活動によって学生が活発に交流する環境が生まれるはずです。

また、富士吉田の1年間で築いた他学部との人間関係が、2年次以降も同じキャンパスに集うことで引き継がれる点にも意味があると思います。

渡邊 学生間のつながりだけでなく、学生と教員間の交流も増えることを期待しています。例えば、看護学科の学生が、医学部の教員に話を聞きにいくなど。所属する学部の教員以外とも密接に関わることで、学びの幅が広がるはずです。

実習施設までの利便性も高まるので、これまで以上に実習先との連携を深めた教育が可能になると思います。

2027年4月1日に開設予定の「鷺沼新キャンパス」

他学科と共に学ぶことで自らの専門性に自信を持てる

―リハビリテーション学科と看護学科の教育内容の特徴についてそれぞれお聞かせください。

中村 リハビリテーション学科は開設2年目で、理学療法学専攻と作業療法学専攻の合同授業が増えてきました。理学療法士と作業療法士は専門性が異なりますが、リハビリテーションの本質は共有しています。

また、同じ患者さんに向き合うこともあり、互いの職域や役割について理解することはとても重要。両専攻の学生が共に学ぶ機会が多いことで、自分のアイデンティティについても客観的に受け止めることができます。

渡邊 看護学科においても、他学部と連携しながら学べる点が魅力のひとつです。保健医療学部には3年次に「学部連携病棟実習」という授業があり、医・歯・薬学部の5年次との学部合同チームで1週間、1人の患者さんを担当します。他職種の専門性に触れながら実践することで、自分が看護学科で学んできたことに自信を持てる期間でもあります。

また、2024年度には1年次から地域・在宅看護を学べる新カリキュラムを導入しました。医療や看護は病院ではなく地域から始まるのだという、生活者の視点を取り入れてほしいと思っています。

看護師をめざす方の中には、10年後、20年後のキャリアデザインを考えている人も多いと思います。そうしたなかで、本学では在学中の保健師課程※3や助産師の専攻科があったり、専門看護師をめざせる大学院があったりと、専門性を伸ばせる選択肢を多く用意しているのも特徴です。

※3:学内選抜制

―今後ますます医療業界の重要性が増すなか、次世代を担う医療人にはどのような資質が求められますか。

作田 現代社会は人と人とのつながりが希薄になっている印象がありますが、リハビリテーションや看護は医療職の中でも特に患者さんと接する時間が長く、コミュニケーションが求められます。

ただ会話するだけでなく、相手の仕草や声のトーンから考えを洞察し、生活や治療の設計図を組み立てる必要がある。そうした人との関わり方は、やはり寮生活で身につくことも多いと思います。

―最後に昭和大学をめざす受験生と保護者にメッセージを。

中村 本学の入試には必ず面接があります。これまでの経験を深掘りながら、取り組んできたことや大学で学びたいことを“自分の言葉で”話せるようにしてほしいと思います。

渡邊 2028年に100周年を迎える昭和大学の面白いところは、歴史と伝統を持ちつつ、これから新キャンパスや新学科開設といった進化が待ち受けていることです。

保健医療学部では2025年度より初年次学生納付金が50万円減額され、より学びやすくなるのもトピックのひとつ。新しい環境を一緒につくっていくワクワク感をぜひ体感してほしいと思います。

保健医療学部の初年次学生納付金が50万円減額

お話を伺った方

昭和大学 保健医療学部
リハビリテーション学科 作業療法学専攻
作田 浩行 教授

昭和大学 保健医療学部
リハビリテーション学科 理学療法学専攻
中村 大介 教授

昭和大学 保健医療学部 看護学科
渡邊 知映 教授

⇒『進路の広場』で昭和大学を見る

ページトップへ
メニュー