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【日本大学】日本大学の「教学DX」が実現する多学部連携と個別最適化教育とは?

日本最大規模の私立総合大学が加速させるデータ駆動型教育に迫る

  • 大学・短期大学進学 2024年 12月11日

2024年4月に大貫進一郎学長が誕生し、新たな一歩を踏み出した日本大学。

理工学部の大貫新学長が掲げるのは、「教学DX」による教育の個別最適化。
データ駆動型教育によって、多分野を融合してイノベーションを起こせる人材の育成を目指す。

日本大学の教育の未来像についてソコロワ山下聖美副学長、遠山岳史入学試験管理委員会副委員長に伺った。

聞き手・構成 河村卓朗(SINRO!編集長)


最先端のICTによって各キャンパスを有機的に連携

―変革が進む日本大学の新たな学びについてお聞かせください。

山下 2024年4月に就任した大貫進一郎学長による新体制のもと、「教学DX(デジタルトランスフォーメーション)」を本格的に進めています。

日本大学は、人文社会学系から芸術学系、理工学系、農・獣医学系、医歯薬学系まで、ほぼすべての学問領域を網羅した16学部86学科を擁する総合大学です。首都圏はもちろん、日本全国に各学部が拠点を構える「分散型キャンパス」も特色のひとつです。

今後は、最新のICTによって各キャンパスを有機的に連携して、幅広い学問領域を融合した学びを展開していきます。コロナ禍に整備したオンライン授業のシステムを用いれば、キャンパス間の物理的な距離は感じなくなるでしょう。

 2024年2月には、オーストラリア東部にある日本大学ニューカッスルキャンパスも始動しています。ここで、短期・長期の留学、フィールドワーク、インターンシップなどさまざまな海外研修プログラムを提供していく予定です。これから入学する学生たちは、日本国内だけでなく、海外までに広がる日本大学のキャンパスネットワークをフル活用して学ぶことができます。

遠山 先進的な教育によって目指すのは、人と人をつなぐ「H型人材」の育成です。これは異なる専門分野を持つ人材をジョイントして、イノベーションを起こせる人材のことを指します。

H 型人材を育成するために、異分野の学生同士の出会いの場として、「日本大学ワールド・カフェ」などを実施しています。これは、1年生約1万6000名が学部を横断してグループワークを行う人気プログラムのひとつで、学内のICT環境を活用することで、多学部連携はさらに加速するでしょう。

さらに、学生一人ひとりの学修状況を「見える化」する「アセスメント・テスト」を導入することで、幅広い選択肢の中から個別最適化した学びの機会を提供する「データ駆動型教育」も推進しています。国内最大規模の大学で、さまざまなデータを収集し、教育に役立てる取り組みは、大学教育全体への貢献にもつながると考えています。

―さまざまな教育プログラムの中で特に高校現場に周知したいものはありますか?

山下 林真理子理事長も自ら企画に携わる「理事長・学長セレクト講座」が人気ですね。過去には建築家の隈研吾さん、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんなど、話題の方々に登壇いただいています。こちらは日本大学の在学生限定の講座で、オンライン配信も行っています。

遠山 学部連携研究も盛んです。理工学部と芸術学部が協力して新たな宇宙開発に挑む「N.U COSMIC CAMPUS」のほか、昨年(2023年)は静岡県三島市にキャンパスを構える国際関係学部と理工学部交通システム工学科が連携して、三島市内で小型バスタイプ車両を用いた自動運転走行の実証実験を行うコラボレーションも生まれています。

山下 「自主創造プロジェクト」もぜひ知っていただきたいですね。これは、学生の自主的な研究プロジェクトを大学が助成するもので、日本大学に在籍する2学部以上かつ5名以上の学生が参画していることが条件となります。日本大学の教育憲章である「自主創造」と「学部連携」を推進する役割を担っています。

日本大学の一般選抜は併願のしやすさがポイント

―受験勉強もラストスパートの時期に入りました。一般選抜のポイントについてお聞かせください。

遠山 一般選抜の実施方法や内容については、大きな変更はありません。「N全学統一方式」が最も早い試験で、複数の学部学科を併願でき、1出願あたりの入学検定料は医学部・歯学部を除いて一律1万8000円です。これと各学部の「A個別方式」を組み合わせると合格のチャンスが広がります。

入学検定料の負担軽減にも力を入れています。例えば、同一学部・同一学科を「A個別方式」と「N全学統一方式第1期」で同時出願した場合、「A個別方式」の入学検定料(3万5000円、松戸歯学部4万円)のみで受験できます。

山下 併願しやすいのが日本大学の一般選抜の特長です。幅広く出願することで、入学のチャンスは広がります。入学後に所属学部内での「転科」、さらに学部ごと移動する「転部」も可能です。入学してから幅広い学びに触れ、やりたいことを見つけるのもいいと思います。

―最後に日本大学に興味のある受験生と保護者にメッセージを。

遠山 日本大学は、高等教育機関で学べるほぼすべての学問分野を網羅しています。なので、大学選びをする際は、まず日本大学の16学部86学科のインデックスを見れば、学びの全体像がわかります。高校1・2年生の方は、ぜひ日本大学の大学案内を参考に、学部・学科の調査をスタートとするといいと思います。

山下 教学DXだけでなく、キャリア教育・就職支援にもますます力を入れています。日本大学の卒業生は約127万人を数え、社会のあらゆる分野で在学生の就職活動をサポートしてくれます。

また、公務員試験など資格・検定試験の支援も充実しています。日本大学に入学すれば、日本最大規模の総合大学としての充実した教育制度、卒業生ネットワークをフル活用できます。ぜひここで、幅広い分野の仲間・教職員と出会い、未来の可能性を広げてください。

日大生の“ やってみたい” を実現する「自主創造プロジェクト」

学生が自ら発案・企画し、複数の学部のメンバーが参画して行う「自主創造プロジェクト」。研究やボランティア活動などの取り組みに対して、大学が補助金を支給します。2023年度は、22プロジェクト258名の学生が参加しました。

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日本大学自主創造プロジェクト
~日大生のやってみたいを実現する~
お話を伺った方

日本大学 副学長(学務担当) 芸術学部
ソコロワ山下 聖美 教授

日本大学 入学試験管理委員会副委員長 理工学部
遠山 岳史 教授

⇒『進路の広場』で日本大学日本大学短期大学部を見る

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