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【大学入試 総合型選抜とは】受かる人、向いている人、受かりやすい人を徹底解説

総合型選抜は、受験生の熱意とやる気を評価する入試?!

  • 大学・短期大学進学 2024年 08月09日

近年、総合型選抜で大学に入学する受験生が増えています。

総合型選抜で合格するためには、志望校を深く理解することが大切です。

本稿では、総合型選抜に受かる人、向いている人の傾向や、受かりやすい人になるためにどのような準備が必要なのかを解説していきます。SINRO! 編集長 河村卓朗

夏休みの時期となりましたが、9月から総合型選抜の出願がいよいよスタートします。受験生は志望校のオープンキャンパス(以下、OC)を回って、志望理由書をブラッシュアップして、と忙しいことでしょう。

出願準備のために本稿を読んでくださる方もいると思いますが、本題に入る前におさらいとして、総合型選抜とはどのような入試か?を解説したいと思います。

年々、利用者が増えている総合型選抜とは?

総合型選抜は、基本的に高校からの推薦書が不要です。さらに成績基準(評定平均)についても不要(いらない)という大学が増えていますので、誰でも「受けやすい」入試といえます。現に文部科学省の「国公私立大学入学者選抜実施状況」データからもわかるように、近年は一般選抜の入学者の減少傾向に対し、総合型選抜で入学する受験生が増加の一途をたどっています。

文部科学省「国公私立大学入学者選抜実施状況」引用

総合型選抜で合格するには、志望校に対して「熱意」と「やる気」を示すことが必要です。そしてこの「熱意」に具体性を持たせるには、志望校と志望学科についてしっかり調べることが重要となります。

選考方法としては書類審査、面接、小論文などを課す大学が多く、「学力型」、「対話型」、「実技型」のいずれか(あるいは複合)で入試が行われます。偏差値が高くない中堅大学や小規模校に関しては、「対話型」の選抜方法が主流です。

ここからは、主にこの「対話型」で受験できる大学に焦点をあてて解説を進めます。

関東エリアの総合型・学校推薦型選抜を実施する大学の入試日程一覧はコチラ
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総合型選抜に「受かる」可能性が高い
受験生はズバリこのタイプ!

まず、総合型選抜に「受かる」可能性が高い、この入試が「向いている」受験生はどのようなタイプが多いのか?を解説していきます。

高校現場で先生方から伺った話や、面接指導経験が豊富な弊社社員などの話を総合した結論は、「1つのことに対して突出した興味関心がある」タイプ。これに尽きます。自分が大好きなことであれば、面接の場でも大学入学後にやりたいことをスラスラと言えるでしょう。

しかし、受かるためにはただ言いたいことを言うだけではなく、「相手に伝える(コミュニケーション)」力が高いことも重要です。これは対面の場だけでなく、出願書類の作成などでも同様です。

総合型選抜とは、(中堅・小規模私大の大半に於いては)書類や面接で熱意をアピールする入試が大半ですので、これらのポイントをぜひ理解して挑んでいただきたいと思います。

これから本格的に総合型選抜に挑む人必見!
おすすめの準備3選

「1つのことに対して突出した興味関心がある」人が総合型選抜に受かる可能性が高い、向いている人であると解説してきました。

しかし、その興味関心と志望校、志望学科がマッチしなければ、受かる可能性は低く、受かったとしても入学後に後悔することになるかもしれません。そうならないようにするためにも、興味関心がある大学や学科に「受かりやすい」人になるための準備をしましょう。

ポイントは、以下の3つです。

  1. 大学案内の読み方、OC見学での情報の集め方が重要!
  2. 総合型選抜 入試直前講座は絶対に聞いておきたい!
  3. 面接で必ず出る質問にしっかり答えられる準備を!

詳しく解説していきましょう。

1. 大学案内の読み方、OC見学での情報の集め方が重要!

1学期に高3生向けに講演していて、「実は志望校調査がはかどっていない」というケースが散見されました。こういう人がまずすべきことは、複数の大学のパンフレットを取り寄せて、志望学科ページを見ることです。たとえば経済学科が志望学科なら、経済学科のページを見ます。

どの大学もほぼ100%、4年間のカリキュラム(履修科目)を明記しています。まずそれを見て、「本当に受けてみたいと思える科目がどのくらいあるか?」をチェックします。

さらにアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)を学部学科ページに明記している大学も多いので、これも必ずチェックしてください。パンフレットにない場合は、当該大学のWebサイトをチェック。「●●大学 アドミッションポリシー」で検索すると見つけやすいです。

このような下調べをしたうえで、夏に実施される志望校のOCに参加して、志望学科の学びの中身について理解を深めていきましょう(予約も忘れずに!)。

首都圏大学のOCカレンダーはコチラ
進路企画 首都圏版 大学・短大・専門学校 6月〜8月オープンキャンパス一覧バナー

2.総合型選抜 入試直前講座は絶対に聞いておきたい!

さらに、OCなどで開催される総合型選抜 入試対策講座は必ず受講してください。
なぜなら、入試直前講座には合格に役立つ情報やヒントが満載!というケースが多いからです。

たとえば、入試のポイント説明だけでなく、実際に過去に合格した受験生の志望理由書などをベースに「志望理由書の書き方」を解説してくれる講座や、事前予約制で「模擬面接」をマンツーマンでやってくれる大学もあります。

このような情報を知っている受験生と知らない受験生では、入試に挑む前から差が出てしまいます。

3.面接で必ず出る質問にしっかり答えられる準備を!

8月は総合型選抜の出願直前の時期ですが、まだ準備不足という自覚がある受験生が今からできる準備は「大学案内の志望学科ページなどをしっかり読み込み」➡「OC(すでに終わっている場合は自由見学を申し込む)でキャンパスの雰囲気を見て模擬授業などを聞き、入試情報まで集めてくる」ことを大至急行う以外にありません。
*できれば3校は回ってみてください。

総合型選抜では「なぜ、その学科を志望するのか?」、「その学科で何を学びたいのか?」といった基本的なことをしっかりアピールしていくことが合格への必須条件となります。この答えを見つけるには、志望校を地道に調査していくしかありません。

1番手っ取り早い方法だと思うのは、志望校のOCで入試相談コーナーなどに行きズバリ聞いてしまうことです。もう、そのまま「御校の~学部は他大学の同じ学部とくらべてどんな強み・特徴があるのですか?」と聞けばよいのです。

OCは大学が受験生にアピールする場であり、受験生はお客様なので質問をしなければ損ですのでぜひやってみてください!

そして、大切な書類作りなどで高校の先生や学習塾などの「大人の力」を借りることも悪い事ではありませんが、全部任せてしまうのは危険です。

面接の場では書類に書かれた内容をもとに質問が行われますので、大人に教わったことを書いた書類の内容をそのまま暗記して挑む人は、百戦錬磨の教員面接官に中身の薄っぺらさを見抜かれてバレてしまうものなのです。

ではどうしたらよいかというと、借りてきた言葉ではなく、まず自分自身でしっかり見て、調べてきたことをベースにじっくりと推敲を重ねて練って志望理由書などの書類を作成し、仕上げの部分で大人の力を借りるのです。

ここまでの作業を自分でやっていれば、ストーリーもしっかり腹落ちし、面接でも自分自身の言葉で語れるはずです。面接は「自分の言葉」で語らなければ相手に伝わらないと心得てください。

高3生にとってこの夏は情報収集の最後のチャンスと言える時期です。
ぜひ、しっかりと志望校の深い情報を集めて受験対策を進めてください。

総合型選抜・学校推薦型選抜の試験日カレンダーはコチラ!

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