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【東京農業大学】環境・食品・工学への興味を広げる 東京農大「生産環境工学科」の学び

環境保全・フードテック・データサイエンスで農業生産を支える人材を育成

  • 大学・短期大学進学 2023年 12月01日

環境保全、農業土木、食品加工技術、地理情報とデータサイエンス……

次世代の農業生産を支える多彩なテーマを学べる東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科。

「実学主義」で知られる東京農業大学ならではの体験を重視したカリキュラムが魅力だ。

「環境+食品+工学」を軸とする独自の学びについて、同学科の3名の先生が語り合った。

聞き手・構成 河村卓朗(SINRO!編集長)

テーマは「環境共生」と「スマート農業」

―地域環境科学部生産環境工学科の概要についてお聞かせください。

村松 環境に配慮した持続可能な農業を実現するための幅広い学びを提供しています。学びのテーマは、大きく「農業環境工学分野」、「スマートアグリ分野」に分かれます。前身の農業工学科で、農業土木、農業機械と呼ばれていた分野が、現学科の2分野に引き継がれています。

岡澤 「農業環境工学分野」では、主に環境と共生できる持続可能な農業について学ぶことができます。

 私が担当する「環境資源学研究室」では、農業土木をベースに地域の生態系を維持しながら、農業や農村が直面する課題を解決する方法を研究しています。例えば、河川の水質分析を科学的に行う、微生物を使った堆肥をつくるといった手法を体験しながら学び、環境にやさしい農業とはどのようなものか一緒に考えます。

関山 一方、「スマートアグリ分野」では、AI(人工知能)やロボットを駆使したスマート農業やフード&アグリテックと呼ばれる先進的な農業の手法を学ぶことができます。

 また、話題のデータサイエンスを用いた研究にも触れられます。例えば、私が担当する「ジオデータサイエンス研究室」では、ドローン画像や衛星画像を使って、農地を調査・分析する研究を行っています。

村松 私が担当する「バイオロボティクス研究室」では、いわゆるフードテックの研究に挑戦できます。食用昆虫の育成、3Dプリンターを使った食品開発など、世界的な食糧危機を視野に入れた研究になります。

 農業土木や環境工学に関する確かな基盤技術と先進的なスマート農業の知識が融合することで、持続可能な農業を実現できると考えています。

 

地域環境科学部 生産環境工学科の研究室一覧
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―生産環境工学科の4年間の流れについてお聞かせください。

村松 まず、1〜2年次に農業土木の基礎となる知識を固めます。数学、物理学、化学、地学を基礎から学んでもらいます。

 また、2年次からは測量実習やAI・データサイエンス関連科目群も必修で履修します。これは2024年度入学生から新たに導入されるカリキュラムです。そして、3年次から実験科目や演習がスタートし、4年次の卒業研究につなげていきます。

岡澤 生産環境工学科では、日本技術者教育認定機構(JABEE)から認定を受けたプログラムである「技術者養成コース」も設置しています。確かな基盤技術と先進的なテクノロジーを同時に学べるのがこの学科の魅力でしょう。

 

公務員「土木職」の就職実績の高さに注目

―農学分野は就職実績の高さも強みだと思います。卒業生の想定される進路についてお聞かせください。

岡澤 生産環境工学科の卒業生の進路としては、「建設業」と「公務員」が約4分の1ずつ。残りは「小売業」や「サービス業」の仕事に就くケースが多いですね。また、最近は情報系の企業や土木系・環境系のコンサルティング企業に就職する学生も増えています。

村松 高校の先生や保護者の皆さんにぜひ知っていただきたいのは、「公務員」の就職実績の高さです。

 各自治体の「土木職」においては、技術者が減少傾向にあります。東京農大は伝統的にこの分野に卒業生を輩出しているので、公務員を目指す受験生にとっては、将来の可能性がかなり広がると思っています。

 農業土木の基礎知識とデジタルスキルは、まさに公務員の「土木職」で求められているものだといえます。

 

―東京農業大学は、文系科目のみで受験できる一般選抜の対象学部・学科を拡大しています。

関山 東京農大の一般選抜は、文系科目で受験できる学科が11学科あり、生産環境工学科も文系科目のみで受験可能です。

 1時限は必修の「英語」。2時限は「国語」か「数学」のどちらかを選択。3時限は「理科」「地歴」にあたる分野から1科目を選択する3科目受験です。例えば、「英語」「国語」「地理」を選択すれば、文系科目のみで受験が可能になります。

岡澤 数学や物理は多少苦手でも入学後に基礎から学び直せる支援体制があるので安心してください。物理といっても熱力学、機械力学の基礎が理解できれば大丈夫。さらに、化学、生物、地学などで興味がある分野があれば、入学後も高いモチベーションで学ぶことができるでしょう。

 

―最後に「環境」や「スマート農業」に興味のある受験生と保護者、高校教員にメッセージを。

村松 東京農大は全学的に研究活動を重視していますが、生産環境工学科は特にその傾向が強いです。1年次から研究室に出入りしながら、充実した4年間を過ごしてください。

関山 この学科で知ってほしいのは、「体験から学ぶ楽しさ」です。まず、現場を見て、手を動かしてみることで、自分が将来、何をやりたいのか見えてくると思います。

岡澤 その体験を有意義なものにするためにもぜひ高校時代から身のまわりの自然に興味を持つようにしてください。持続可能な地域社会をつくるために自分なりの課題を持って入学してきてほしいと思います。

 

お話を伺った方
東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科
バイオロボティクス研究室
村松 良樹 教授/学科長
環境資源学研究室
岡澤 宏 教授
ジオデータサイエンス研究室
関山 絢子 准教授

 

⇒『進路の広場』で東京農業大学を見る

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