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【神奈川トヨタ自動車】エンジニアの魅力を取り戻すのは私たちの使命!

人材不足に立ち向かう自動車ディーラーの挑戦

  • 専門学校進学就職 2023年 09月04日

2020年5月に新体制での営業を開始した「トヨタモビリティ神奈川」を県下に展開する神奈川トヨタ自動車株式会社。

3回目の取材となる今回は、新体制での新人研修制度についてお聞きするとともに、エンジニアの魅力を取り戻すための思いや挑戦を人材開発部部長の原田氏・サービス技術部 教育研修室室長の矢部氏に語っていただいた。

販売好調の裏で
エンジニアが足りない!

―自動車ディーラーにかかわる業界の現状はいかがですか。

原田 半導体不足の影響などで納車を少しお待ちいただくケースはあるものの、おかげさまで販売は好調です。カーボンニュートラル、水素自動車、自動運転などクルマを取り巻く環境は変化が激しいですが、お客様の関心は高いと感じています。

 クルマが売れると同時に整備も必要になりますが、当社でも業界全体でもエンジニアが足りていません。エンジニアは人々の安全を守る価値ある仕事であるにもかかわらず、若手の志望者が減っているのが現状です。率直にいえば、見合う給料がもらえずに働きがいがないというイメージが、エンジニア離れの原因になっていると思います。

 エンジニアの仕事に魅力づけをして、再び目を向けてもらうようにするのは私たちの使命と考えています。こういった思いを持っている会社は全国にもあると思いますが、当社が先頭を切って取り組んでいると自負しています。

 実際に当社ではこの4月から給与体系を大幅に見直しました。エンジニアの価値を企業として上げていくことで、この職種の大切さを社会にアピールしていきたいのです。

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人材開発部 部長
原田 丈晴 氏

 

トヨタ東京自動車大学校での
教員経験を研修に活かす

―矢部さんは最近までトヨタ東京自動車大学校(以下、東自大)で指導されていたとお聞きしました。

矢部 はい。ちょうどコロナと重なる時期に教員として出向していました。

原田 矢部さんは自分で言いづらいと思うので私が言いますが(笑)

 東自大を首席で卒業して当社に入社してからは現場の一線でずっと活躍しまして、そのあとトヨタ本体に出向して全国のディーラーを技術指導で回るなどの経験もしています。東自大では技術指導だけでなく、担任として生徒指導にもあたっていました。

矢部 それはさておき(笑)

 技術の現場で得たことを整備士学校で教えて、生徒とも直接触れ合うことができましたし、現在、ディーラーの研修担当として新入社員がどういう気持ちでいるかを汲み取っていく際にも、教員時代の経験が役に立っています。

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サービス技術部 教育研修室 室長
矢部 寛明 氏
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矢部氏の腕には有資格者の証しが

 

みんな教育がきちんとしている
会社に入りたい

―研修制度を整えたとお聞きしましたが、詳しくお聞かせください。

矢部 最近の若い人は先輩から受ける強い言葉に慣れていないと思うこともありますが、むしろさまざまな情報を得ることができる時代だからこそ、具体的な指示をすれば素早く理解して身に付けることができる世代だと感じます。ですから、「先輩の技術を見て盗め」ではなく体系的に教えるようにしています。

 指導にあたる社員には新人に対するポジティブな声掛けをはじめ、接し方についてもずいぶんお願いをしまして、今ではかなり改善してきたと思います。東自大で進路指導をしてきて感じましたが、やはりみんな教育がきちんとしている会社に入りたいですよね。

 研修期間中の新入社員は本部研修工場と店舗の工場を交互に経験します。本部では私のような研修担当が教え、店舗では実際にお客様のおクルマの整備を担当する現役のエンジニアが教えます。

 そこで当社独自の「スキルマップシート」、いわばカルテのような資料に一人ひとりの強みや弱みを書いて、本部と店舗で共有できるようにしました。スキルだけでなく、志向や性格、好きなものなども書けるようになっていて、本人もそれを見ながら成長に役立てます。

原田 このシートを使うようになってから、ベテランエンジニアの意識も高まってきました。今まで感覚に頼ってきたエンジニアとしてのスキルの各要素が可視化されることで、自分たちの仕事も整理して取り組める社員が増えてきたのだと実感しています。

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入学手続金に間に合う奨学金制度

―これまでの取材でもお聞きしてきた奨学金制度について、改めて教えてください。

原田 高校卒業後に提携の専門学校に入学していただき、卒業後の当社への入社を条件に、入学手続金に充当できる75万円の奨学金を給付する制度です。入学手続に間に合うというのがポイントで、これは高校の進路の先生からアドバイスをいただいてこの形にしました。

 当社では一部高卒採用も行っていますが、いろいろな観点から考えると整備士学校に行ってから就職するほうが現実的かもしれません。2級自動車整備士の国家資格は専門学校に行けば2年で取れますが、高卒で就職すると取得まで6~7年かかってしまいます。

 おかげさまで奨学金1期生が入社してがんばっています。当時は少なかった提携校も今は全国の専門学校に拡大しています。

 

―高校生へのメッセージをお願いします。

堀江 進路にはいろいろな選択肢があるのだということを高校生には伝えたいです。高卒ですぐに就職してうまくいく人もいれば、そうではない人もいます。たとえば当社の奨学金のことを知っていればお金の問題を解決して進学することも視野に入れることができます。

 情報をきちんと集めてよいキャリアを手にしていただきたいです。私たちも一緒に働いてくださるみなさんをお待ちしています。

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人材開発部 リクルート室 室長
堀江 まゆみ 氏

 

お話を伺った方

人材開発部 部長
原田 丈晴

サービス技術部 教育研修室 室長
矢部 寛明

人材開発部 リクルート室 室長
堀江 まゆみ

神奈川トヨタ自動車株式会社(トヨタモビリティ神奈川)
神奈川県横浜市神奈川区栄町7-1 myXビル
TEL:0120-213-210(採用情報お問合せ窓口)
Mail:ktrecruit@mail.kanagawatoyota.jp
URL:https://www.toyota-mobility-kanagawa.jp/

 

⇒『進路の広場』で矢部さんが指導されていた専門学校トヨタ東京自動車大学校を見る

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