• ホーム
  • 進路コラム
  • 【桜美林大学】総合型選抜に力を入れる桜美林大学 入学後に「伸びる受験生」とは?
  • 進路コラム
  • スペシャルインタビュー

【桜美林大学】総合型選抜に力を入れる桜美林大学 入学後に「伸びる受験生」とは?

総合型選抜に新方式を導入。高大接続プログラムにも注力する桜美林大学の現在地

  • 大学・短期大学進学 2023年 08月29日

受験生の取り組みを丁寧に評価する総合型・学校推薦型選抜で知られる桜美林大学。

2024年度入試から総合型選抜に「基礎学力方式」が加わり、年内入試の選択肢が広がっている。

探究学習を支援するプログラム「ディスカバ!」などにも力を入れる桜美林大学の入試制度について、入学部(アドミッションズオフィス)の高原幸治部長に伺った。

聞き手・構成 河村卓朗(SINRO!編集長)

高校と連携して、大学が「受験前教育」を担う時代

―2023年度入試を振り返って、これまでとの変化はありましたか?

 全体として受験生人口の減少トレンドが顕著になっているのを感じます。また、読解力を重視した大学入学共通テストが難しすぎることから、一定の層以下では「共通テスト離れ」も進行しています。これが安定志向、年内入試への移行を加速していると思います。

 やはり、推薦入試で確実に合格を取りたい受験生が増えれば、一般選抜の受験生は減りますよね。大学側もますます推薦入試や総合型選抜に注力していくことになると思います。

 

―桜美林大学は、受験生の取り組みを丁寧に評価する総合型・学校推薦型選抜を長年にわたり実施されています。

 本学としては、桜美林大学をよく知ったうえで、「ここで学びたい」、「大学のプログラムを使って成長したい」という意欲のある受験生に来てほしいわけです。そのため総合型選抜や高大接続の取り組みに力を入れています。

 受験生人口が減り、大学に入りやすい時代になったのは明らかです。しかし、大学で学ぶためには、準備が必要です。そのレディネスを整える部分を高校と連携して大学が担う時代だと思っています。

 大学はこれまでも文科省の指導もあり、推薦入試や総合型選抜の合格者向けの「入学前教育」を行ってきました。現在は、これらの入試の前に大学とはどういう場所か知り、自分のやりたい学びを見つけてもらう、いわば「受験前教育」が必要な時代です。

 本学が2019年から行っている「ディスカバ!」もそのひとつです。これは、中高生の主体的な学びや探究学習、キャリア形成を支援するプログラムで、高校の「総合的な探究の時間」の活動をサポートするものだと考えています。

 プログラム参加者は、大学の教員が監修したテーマに沿って探究活動を行い、最後はプレゼンテーションにも挑戦します。

 本学には、この活動を評価する「探究入試(Spiral)」のディスカバ!育成型という総合型選抜の方式もあります。

 

―総合型選抜では、どのような点を特に重視していますか?

 自分の過去・現在・未来を1200〜1600文字でまとめた「自己申告書」を丁寧に評価するようにしています。

 自分の考えを言語化し、発信する力は、社会に出てからもずっと求められます。長めの文章をしっかり書き上げ、面接でも矛盾なく語れるようになるには、高校時代に多様なインプットが必要です。

 何かにチャレンジし、壁にぶつかり、それを乗り越える……こうした経験と将来やりたいことがあれば、文章の細かい構成力などは問いません。こうした多様なインプットの部分を「ディスカバ!」などの活動が担えればと思っています。

 

基礎学力と学びの意欲を評価する総合型選抜を導入

―2024年度から総合型選抜に新しい方式が加わるようですね。

 はい、その通りです。まずは「総合評価方式」。これは、従来の総合型選抜(一般)を引き継ぐ方式です。そして、「探究入試(Spiral)」のプレゼンテーション型、ディスカバ!育成型、外部アワード活用型。こちらは、高校時代に力を入れてきた探究的な学びに応じて出願することができます。

 新たに加わるのが「基礎学力方式」です。高校時代に学んだ教科・科目を通して身に付けた基礎学力(基礎力検査)と、大学で学ぶ意欲(志望理由書と面接)を組み合わせて総合力を評価する方式で、基礎力検査科目は「英語+国語」か「英語+数学」のいずれかを選択※。

 英語では、外部試験のスコアも利用可能です。他大学との併願も可能で、入学辞退の手続きを翌年3月末までとしています。

 ここで求められるのは、高校時代の「基礎学力」と将来への意欲です。経済でも環境保全でも人工知能でもいい。興味のある分野の書籍を何冊か読み込んで、その意気込みを思い切りぶつけてほしいと思います。

  • 志望する学群により選択条件あり

 

桜美林大学 2024年度入試 総合型選抜 主な選抜方式と審査方法

obirin_photo_02.png

POINT
桜美林大学では、総合型選抜に「専願」と「併願」の両方を用意している。
専願
桜美林大学を第一志望とし合格後、必ず本学に入学することを前提とした制度。
併願
他大学へ志願することも可能な制度。本選抜に合格した後、翌年2月の所定の日時までに入学手続きをする必要がある。

 

―総合型選抜の合格者の入学後の成長具合はいかがですか?

 やはり、「この大学でこれをやりたい」というポジティブな気持ちで入学してくることで、1年次のスタートダッシュは早い傾向があります。これが、「ディスカバ!」のような高大接続の取り組みの成果であるならば、非常にうれしいですね。

 

―一方で、大学入学前に「やりたいこと」を見つけるのが難しいと感じている受験生も多いと思います。

 18歳の時点で「やりたいこと」が明確な高校生は、ひと握りしかいません。こうした背景で生まれたのが、桜美林大学の「学群制」です。

 学生は大学で学べば、学ぶほど隣接領域に興味が出てきます。「あれもこれも幅広く学びたい」。そんな学び手の側に立って、デザインされています。

 例えば、リベラルアーツ学群は、人文科学・社会科学・自然科学の3領域の教養をカバーしています。ビジネスマネジメント学群なら経営、観光、IT、エアラインなど幅広い分野で活躍できる専門性を学ぶことができます。

 

―最後に桜美林大学に興味のある受験生にメッセージを。

 目標を設定し、挑戦し、振り返る。高校時代からこれを繰り返す習慣を付けてほしいと思います。何より大切なのは「主体性」です。自ら行動し、面白いこと、やりたいことを見つけて、大学の学びにつなげてほしいと思います。

 桜美林大学は、その主体的な気持ちを未来につなげる幅広い学びの選択肢を用意しています。

 

お話を伺った方

桜美林大学
学長補佐(入学・高大連携)
入学部(アドミッションズオフィス)
高原 幸治 部長

 

⇒『進路の広場』で桜美林大学を見る

ページトップへ
メニュー