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【フェリス女学院大学】併願しやすさで選択肢を拡大 フェリス女学院大学の入試改革

教育内容や求める受験生像はそのままに、より受けやすく進化

  • 大学・短期大学進学 2022年 07月28日

時代に即した「リベラル・アーツ教育」を実践し、新しい時代を切り拓く女性を育成するフェリス女学院大学が、2023年度入試から入試制度を大幅に変更する。

年内入試の名称変更や英語外部試験の導入、受験科目の選択肢の増加など内容は多岐にわたるが、その狙いとは?

押さえておきたい変更点の概要とともに、荒井真学長に詳しくお話を伺った。

聞き手・構成 河村卓朗(SINRO!編集長)

英語外部試験の結果のみで受験も可能。経済的負担も軽減

-2023年度入試より、フェリス女学院大学の入試制度が大きく変わると聞きました。主な変更点とその狙いについてお聞かせください。

 まず、一般選抜のA日程・B日程・C日程について。A日程はこれまで学部ごとに試験日を設定していたところ、2日間にわたり全学部全学科で試験を行い、1日2学科まで受験が可能となります。

 さらに、各学科で「2科目型」「3科目型」の2方式を併願すれば、2日間で最大4学科8方式が受験可能です。例えば、1日目に英語英米文学科とコミュニケーション学科をそれぞれ2方式で受験し、2日目も国際交流学科、音楽芸術学科を同様に2方式で受験すれば、合計4学科8方式となり、合格の可能性を大きく広げることができます。

 受験日が2日間あることで、併願を希望する他大学と受験日が重なる可能性も軽減されるでしょう。

 

 B日程では、従来の個別試験3科目に大学入学共通テストの高得点科目、英検を加えた最大5要素の中から、得点の高い2要素を評価します※。

 つまり、大学入学共通テストと英検の得点だけでも受験可能で、この場合は来校の必要がありません。多くの評価対象を設けることで受験の選択肢を増やす一方、地方に住む受験生の経済的負担に配慮し、受験のハードルを下げる狙いがあります。

  • 日本語日本文学科は大学入学共通テストの『国語』が必須

 

 また、1科目から受験可能なC日程は英語英米文学科と国際交流学科で変更があります。これまで個別試験か英検のいずれかを選ばなければならなかったところ、両方を活用できるようになります。

 この場合、得点の高い方を評価するため合格のチャンスが2倍に。ここでも英検のみを希望する場合は来校不要です。

 

 大学入学共通テスト利用入試においても、英検の活用を開始します。一回の試験結果だけで評価するのではなく日頃の勉学の態度を評価したいというのが理由のひとつであり、全学的に英語教育を重視していることからも、より多面的な評価が行えると考えています。

 

-より受けやすい選抜に変える方針は、総合型選抜も同じですか?

 はい。「総合型選抜」は、「秋期特別入試」と「公募制推薦入試」を統合し、受験生に分かりやすくしました。

 従来の秋期特別入試で課していた基礎力調査や授業レポートを廃止し、英語英米文学科と国際交流学科(専願型)では事前課題を、他の学科では筆記試験を課し、グループ面接を個人面接に変えることでより個々に向き合った評価を行います。

 また、学科によっては個人面接に代えてプレゼンテーションを実施します。事前課題や筆記試験では大学の学びのベースとなる基礎力を、面接やプレゼンでは学びの意欲や姿勢を評価します。

 さらに、全学科で募集人員を増やしたためより受験しやすくなりました。

 

要チェック!2023年度入試のココが変わる
総合型選抜…秋期特別入試と公募制推薦入試が統合
  • 試験日・合格発表日が1ヶ月早まる
  • 専願対象として1学科(国際交流学科)を新設。専願・併願の選択肢が増える
一般選抜…入学検定料は1学科35,000円。2方式目以降は1方式ごと10,000円に
A日程
  • 2日で最大4学科8方式が併願可能に
B日程
  • 個別試験3科目に加え、大学入学共通テスト1科目、英検の5要素のうち得意な2要素で受験可能に
C日程
  • 英語英米文学科と国際交流学科で個別試験(英語)と英検のうち得意な方で受験可能に
共通テスト利用入試
  • 前期と後期で英検が利用可能に。後期は高得点2科目で受験可能に

 

対話型の「リベラル・アーツ教育」にマッチする学生を歓迎

-各選抜方法で多くの変更がありますが、問われる知識や能力は今までと大きく変わらないですか?

 今回の改革で重視しているのは、フェリス女学院大学への入学を希望する高校生に対して門戸を広げることです。したがって、それぞれの選抜で問う知識や能力はそのまま、挑戦しやすい形にしています。

 フェリス女学院大学の学生や教員、提供している教育内容と、自分が取り組みたい学びのあり方がマッチしているかをしっかり確かめたいと思います。

 

-改めて、フェリス女学院大学の教育の特色と求める受験生像についてお聞かせください。

 小規模大学のため、教員と学生の距離が近いのが特色ではないでしょうか。学生数30人未満の授業が7割以上を占める環境で、学生は主体的に教員の話を聞き、個別に質問・疑問をぶつけることができます。

 こうした対話を通して自分なりの考えを形づくり、問題を発見し、解決していくプロセスこそ、社会で活きる「リベラル・アーツ」であり、フェリス女学院大学が特に注力してきた教育です。

 対話を通した学びを実践する上では、少し拙い意見でもいいので、自分の言葉で会話のキャッチボールができる受験生を高く評価したい。この姿勢は以前から変わりません。

 

4年間の授業料が免除される成績優秀者奨学金を拡充!

-就職状況はいかがでしょうか?また、経済面での支援体制はありますか?

 一人ひとりの就職活動に向き合い、サポートする体制があります。コロナ禍の2021年度においても就職内定率98.3%と共に内定先満足度96.0%を達成しました。

 経済的支援としては、初年次の基本授業料が全額給付される成績優秀者奨学金をA・B日程に加え、今年度から総合型選抜も対象とし、最大66名の規模で奨学生を採用します。

 基準をクリアすれば最大4年間の基本授業料が全額給付されますので、将来の金銭的な不安なく学ぶことができます。

 

注目!

成績優秀者奨学金

入試で優秀な成績をおさめた66名(最大)が対象の奨学金。
初年次の基本授業料が全額給付となる。
基準をクリアすれば最大4年間の基本授業料を全額給付。

2023年度からは総合型選抜も対象に。

詳細はコチラ!https://www.ferris.ac.jp/fromferris/yourbest/

 

-最後に、高校教員と保護者の皆さんにメッセージをお願いします。

 フェリス女学院大学は、他大学と比較しても教育に熱心な教員が多いと感じます。どのような授業が学生をより成長させるかについて教員同士で時間を忘れて議論するほどです。

 「入学してから必ず伸びる大学」ですので、ぜひ一度、オープンキャンパスなどに参加してその雰囲気を実際に体感してください。

 

お話を伺った方
フェリス女学院大学
荒井 真 学長

 

『進路の広場』でフェリス女学院大学を見る

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