~WEBと自由見学を活用した志望校調査のすすめ~
大学の対面型オープンキャンパスで予約がとれず、お困りの受験生・高校生がいるという話をしばしば耳にするようになりました。
本稿では、WEBと自由見学を活用した志望校調査の方法について、ご紹介したいと思います。
夏のオープンキャンパスシーズンが始まりました。
有名大学のオープンキャンパスには予約が殺到しており、直近に開催する分はほとんど満席となっているようです。予約開始日に即満席となったという話も聞きます。
規模の大きい有名大学は、感染対策などの事情で実施回数が少ない場合が多く、一方で参加したい人は多いため予約競争が激化しがちです。
予約がとれずお困りの高校生にご提案したいのは、WEB(オンライン)と対面(来校)を使い分けること。
模擬授業など教育の中身についてはWEB(オンライン)型オープンキャンパスで情報を集め、実際のキャンパス環境については個別(自由)見学を活用するのです。
*【2024年6月 更新】首都圏の国公立大学・私立大学・短大、300キャンパス以上の対面・WEB(オンライン)型のオープンキャンパス日程をまとめた最新の特設サイト2024年度版はコチラ↓
有名大学は、対面型のオープンキャンパス実施日に同時進行でオンライン中継の実施をする大学が大半です。または別日にWEBオープンキャンパスを実施する場合もあります。いずれかの方法で、まずは自宅にいながらWEBで視聴してください。
志望学部のなかで特に興味のある模擬授業や入試対策講座を聴講すれば、対面参加に劣らない情報を得ることができます。
特に総合型選抜で受験を考えている方は、興味深い講義をしてくれた先生の名前や、どの部分に共感したか?などを具体的にメモしておくと面接や志望理由書に深みが出ますのでやってみてください。
そして、実際のキャンパスの雰囲気は後日、個別見学会などを活用してチェックするのです。
個別見学会には、学生などが案内してくれるツアー形式のものと、案内はナシでキャンパスを自由に見学する自由見学形式があります。
前者は人気が高いうえに実施回数も少ないので、人気校ではこちらも8月分まで満席といったケースが散見されます。
一方、案内はナシでキャンパスを自由に見てまわる「自由見学」は、実施日数も多く比較的予約しやすい場合が多いです。
早稲田大学のように、予約不要で自由に見学ができる学校も多数あります。キャンパスチェックに、この自由見学を活用しましょう。
大学に着いたらまず、入試部や守衛所など先方が定める場所で大学案内やキャンパスマップなどの資料をもらいましょう。
当日に入構手続きが必要な大学の場合は手続きも済ませ、見学が許可されているキャンパス内の施設を自由に見学してみてください。
大学によっては、見学後に入試担当部署で質問対応などもしてくれる場合もありますので、事前に確認をしておくとさらに実りある内容となります。
なお、見学可能な日程は大学によって異なるので必ず事前に公式WEBサイトなどで確認してください。
特に、お盆休みの時期は休業期間中となっていて自由見学を実施していない大学が多いので注意してください。
WEBオープンキャンパスで模擬授業や入試説明会をチェックし、自由見学でマップなどを参考に自由に志望校の許可された見学エリアを見てまわる。夏休み中であれば、これでも充分に志望校チェックはできると思います。
オープンキャンパスの予約がとれず困っている方は、この方法も検討されてみてはいかがでしょうか?
8月以降、新型コロナウィルスの状況が悪化した場合、オープンキャンパスの中止やオンライン型への変更、自由見学にも制限が入る可能性もあります。
あくまで私見ですが、体調管理に充分気をつけたうえで早めにキャンパス環境をチェックしたほうが良さそうな気がいたします。
本稿が志望校チェックの一案としてご参考になれば幸いです。
SINRO! 編集長 河村卓朗