AO入試は慌ててエントリーせず、まずはじっくり「比較」から!
6月に入ると専門学校のAO入試のエントリーがはじまります。
後悔しないためにも、万全の下調べをして臨むことが大切です。
本稿では専門学校の見極め方について解説していきます。
専門学校のAO入試のエントリーは6月から本格化いたします。早々に進路を決めたい受験生の気持ちはよく分かりますが、希望分野の専門学校を実際に何校か見ておりますでしょうか?
仮に実際にまだ学校を見ていないのに、偏差値のような便利な比較の指標がない専門学校を軽い気持ちで決めてしまうと後悔することになりますので急いではいけません。
なぜかというと、本当に一生懸命、預かった学生を指導してくれる専門学校も沢山ありますが、弊社の感覚として必ずしもそうは思えない学校も多いからです。
困ったことに、このような学校はWEB広告に長けている場合が多いので、カッコいい・カワイイ、学校WEBサイトだけを見て分かった気になるのは危険です。きちんとリアルな学校を見て確信を得てからエントリーをしていただきたいのです。
AO入試へのエントリーは、少なくとも夏休み中くらいまで引っ張って検討したとしても、この時点で募集締切になっている学校は過去の例ではほぼありません。まだ時間をかけて選ぶ事は可能なのです。
では、具体的にどのような点に注意しながら専門学校選びをすればよいのか?
長年、高校現場で専門学校選びに関する講演や出版を行ってきた弊社が考える、「良い専門学校と出会うためのプロセス」を、専門学校選びに特化した姉妹サイト「専門学校LABO」の記事「専門学校選び、6つのポイント」にまとめたのでご紹介いたします。↑リンク記事をぜひご覧ください。
この記事を執筆するにあたり、数十校に及ぶ各分野で伝統と確かな就職実績を持つ専門学校の募集担当者から取材を重ねました。その中で特に印象に残ったお話を少しご紹介しましょう。
教育に自信のある学校ほど「あわてず学校見学をしてほしい。そして施設や教員の質、細かい就職実績の開示があるかどうか、時間割も在校生のものをぜひ見て欲しい。カリキュラムに自信がある学校ほど時間割を見てほしいもので、逆にいい加減な学校はパンフレットなどで謳っている内容と実態が異なる場合もあるから必ず確認してほしい」
「とにかく受験生を入学させたい学校ほど、見学にきたフワッとした高校生を別室に連れていってしつこく勧誘する」など、生々しい証言を多数いただきました。
誠実な専門学校は乱暴な勧誘などはせず、上記であげた「6つのポイント」をキチンと公開した上で、相談にきた高校生に対して親身かつ、時には厳しい事をあえて言ってくれるケースが多いと思います。
たとえば、分野や業界に関する理解がまだ甘いと感じられる高校生に対して「もう少し業界のことを調べた方がいいよ。あなたが思っている以上に大変な面もあるよ」と優しく諭してくれたり、その子が学びたい事に関して、同分野の他校の方が力を入れている場合はその学校もみておいでとアドバイスするなど。
このようなアドバイスは、学生をとにかく自分の学校に入れる事を第一に考えていたら到底できることではありません。むしろ、教育の中身に自信があるからできる事だと私は思っています。
私は先にあげた6つのポイントを満たしたうえでこのような、高校生には少し厳しく感じるくらいの「業界の真実」や「他校を利するとしても高校生のためになるアドバイス」をしてくれる募集担当者がいる専門学校は、質の高い教育をしている可能性が高いので信頼して良いと思っています。
専門学校は1つの分野でプロになるために目指すべき学校です。
本気の専門学校と出会うためにぜひとも学校見学をしたうえでAO入試のエントリーに進んでください。
*専門学校選び、6つのポイントはコチラ SINRO! 編集長 河村卓朗