高校現場で専門学校の選び方について講演していると、おすすめの学校はどこですか?という質問をよくいただきます。
弊社が考える「おすすめの専門学校」とは、どのような学校を指すか?本稿でご紹介いたします。
私たちがおすすめしたい専門学校とは、卒業時に関連分野で活躍できるだけの力(=知識や技能などの引き出し)を充分に身につけられる学校です。
専門学校の良し悪しを判別するために、まず面接試験の内容が重要なチェックポイントになります。誰でも彼でも簡単に入学できる学校なのか、それとも志望動機がいい加減な受験生は落とすのか、ここに学校の心意気というか姿勢が現れるのです。
*「専門学校の面接で落ちる人」記事はコチラ
私たちが取材を重ねて懇意にしている専門学校では面接の際に、志望動機が曖昧な受験生や明らかに校風に合わないと判断する受験生を落とすことがあります。
これらの学校は、事前の進学説明会などでも真摯に受験生と向き合っていて、時には「もう少しこの分野の中身について調べた方がいいですよ」や、「その内容を重点的に学びたいなら~専門学校さんも見てきた方がいいですよ」など、自校が募集のチャンスを逃すことになるとしても受験生に親身なアドバイスをしてくれるケースもあります。
何としても受験生を入学させたくて、何を聞いても「うちはみんな楽しく学べるから大丈夫!」「いま手続きをすれば割引になるから決めちゃおうよ!」などと受験生に囁く学校とは、募集に対する姿勢が大違いなのです。
「良薬は口に苦し」ではありませんが、親身なアドバイスをくれた学校を口うるさいと思わず、大事にしていただきたいと思います。
次に、学費などの費用面。募集担当者に相談をすることで早期に支払いを急かすのではなく、分納や延納など、できる限りの対応を親身に考えてくれる学校には好感が持てます。
また、コロナ禍の中で学校調べに時間がかかることを考慮して、受験生の進路決定を無理に急かさない学校も同じく信頼できると思います。
たとえば、10月からの公募推薦で入学金に相当する20万円の減免措置を打ち出している後藤学園(武蔵野調理師専門学校・武蔵野栄養専門学校・専門学校 武蔵野ファッションカレッジ)などのように、受験生が時間をかけてしっかり考えてから志望校を選ぶことを後押しするような事例もあります。
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最後に、弊社がおすすめする専門学校は、「授業時間数と時間割の内容」、「就職実績」、「施設・設備の充実度」、「教員の数と質」の内容がよく、情報公開がしっかりなされている学校です。
*詳しくは「専門学校選び6つのポイント」記事もご覧ください。
コロナ禍の影響で実際に学校見学に行くのが大変な状況ですが、ぜひ本稿を参考に、熱意ある指導が期待できる専門学校を選んでいただきたいと思います。
*これまでに取材した、弊社がおすすめする専門学校の記事はコチラ
SINRO!編集長 河村卓朗