AO入試のエントリーが始まりましたが、焦らずに情報を集めてから進学先を決めましょう。
6月に入り、AO入試のエントリーが一部の専門学校で始まりました。AO入試とは、推薦入試や一般入試よりも早い時期に行われる入試方式です。専門学校では職業分野に対する意欲などを重視する傾向が強く、AO入試では面接や実技試験など(選考方法は学校によってさまざま)を行い、合否を決定します。
本来であれば、高校3年生はちょうど今ごろ自分の希望する分野の専門学校の情報を集め、足を運んで比較検討する時期ですが、今年は新型コロナウイルスの影響でほとんどの高校が休校になり、専門学校でも予定していたオープンキャンパスなどのイベントは軒並み中止となりました。
6月からAO入試のエントリーを予定していた専門学校は、特に日程の先送りをすることなく、予定どおり入試を実施するところが多いようです。
多くの高3生は学校研究を十分にできないまま、この時期を迎えていることでしょう。そのような人は焦ってAO入試を申し込む前に、複数の学校を改めて比較検討したうえで納得できる選択をめざしましょう。
今後は少しずつ入試イベントが再開されると思いますので、感染症予防に十分留意しながらイベントに参加したり、専門学校を見学したりすることも可能となるでしょう。また並行して、オンラインでの入学相談も各校で行われていますので、そういったものの活用も有効です。
ただし、現地でのイベントでもオンラインでも、受験生の判断を必要以上に急がせるような事例が一部の専門学校では聞かれますので、そのように感じた際は、その場で決断をせずに高校の担任や進路指導の先生などに相談をするとよいでしょう。