大学のオープンキャンパスの中止が相次いでいます。大学受験を控える高校生の皆さんは、ぜひWEBサイトでの情報収集をしてみましょう。大学のWEBサイトを見る時のポイントをご紹介します。
この記事を書いている4月13日現在、大学も高校も新型コロナウィルス(COVID-19)の影響拡大により軒並み休校となっています。高3生にとっては、オープンキャンパス(以下OC)や見学会がほとんどの学校で中止となり、志望校を実際にチェックする情報収集の機会が減ってしまっています。
そんな中、重要な役割を果たすのが志望大学のWEB情報です。今では紙の大学案内と同じか、それ以上に情報が充実している大学が多く、更新もすぐにできます。スマートフォンやPCで、ここから情報を集めることをお勧めします。
では、実際に気になる志望大学のWEBサイトを見るときに、どんなポイントに注意すればよいかをお話しします。
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① 気になる大学の「受験生サイト」をチェックする
大きな大学ほどWEBサイト内に独立して受験生用の特設サイトを設けているところが多いので、まずはこのような受験生サイトを見てみましょう。
OC情報(動画で開催するところも増えそうです)や、入試関連の最新情報と過去の志願者・合格者データ、大学によっては学部学科情報もこのサイトに掲載されていることが多いです。
② 興味のある学部学科については複数の大学のWEBサイトを見てみる
すでに志望する学部学科がある程度決まっている高校生の方は、1校だけではなく3校くらい、気になる大学のサイトをチェックしてみてください。
同じ学部学科でも大学によって微妙に教育内容が違いますので、体験授業動画やカリキュラムなどをチェックして、授業内容がどう違うのか?どの大学のカリキュラム・授業が自分にとって最も興味がありそうな内容か?などを調べてみるとよいでしょう。
③ アドミッションポリシーなど、大学が求める人材像を示す情報を必ず見ておく
今年から大学入試の方式が変わります。中でも総合型選抜(現AO入試)や学校推薦型選抜(現推薦入試)では、なぜその大学に入りたいのか?という志望動機を詳しく答えられないと合格は難しいです。
最低限の対策として、その大学が「どんな学生を求めているか」を示した「アドミッションポリシー(以下アドポリ)」には目を通しておきましょう。
このアドポリは学部学科ごとに細かく制定されていますので、大学全体だけではなく志望学科のものまでしっかりチェック。志望校と志望学科が「どんな学生を求めているか」を理解しておいてください。
できれば「カリキュラムポリシー(教育内容・方法などについての大学の考え方)」と「ディプロマポリシー(卒業生に身につけさせるべき能力についての大学の考え方)」もチェックしておくと、さらにいいと思います。
④ 大学ごとの就職実績についても比べてみましょう
今はほとんどの大学が、卒業生の就職実績について細かく情報開示をしています。就職率はもちろん大事ですが、少子化で若者が少なくなり人不足である現在はどの大学でも高い数値のところが多いです。
もっと重要なのは「(興味のある大学の学部学科は)どんな分野に就職している人が多いか」です。大学によって異なるのはもちろんですが、同じ大学の同じ学部の中でも、学科によって強い業種が異なる場合もあります。
将来働きたい分野がハッキリと決まっている人は、必ずこの部分をチェックしておきましょう。(大学によって、入れる企業の顔ぶれなども全然違うのです)
⑤ 動画が充実している大学サイトの「模擬授業」をぜひ見てください
大学で学べる授業を動画でアップしている大学は増えています。志望校がもし授業動画をアップしているようであれば、これもぜひ見ておいてください。
③でも書きましたが、特に総合型選抜(現AO入試)や学校推薦型選抜(現推薦入試)で、面接などで志望校への「具体的な」熱意をアピールする場合に、実際に動画で授業を見ておけば圧倒的にリアリティのあるコメントができます(できれば、面白かった授業の先生の名前とテーマもメモしておくこと!)
この授業動画が充実しているのが、東洋大学の「TOYO Web Style」です。
教員による体験授業動画が600講座以上用意されていて、ボリュームがピカイチ。
分野ごとの細かい検索もできるので、まだ学びたい分野が決まっていない人がこの一覧を見ても、分野選びに役に立つと思います。
他の大学でも、高校生への情報提供の場として自校WEBサイト内にコンテンツを増やしていますので、ぜひチェックしてみてください。
スマートフォンやPCで調べるのは大変ですが、大学の学びの本質は「自ら考え調べる」ことでもありますので、早く慣れるためにもぜひがんばってください!