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私立大学入試、安定志向の出願か?!

センター出願が好調?!早慶上智は志願者減。

  • 2019年 02月07日

2月になり、各地でいよいよ私立大学入試が本番を迎えている。各校がHPに発表する出願状況も確定情報が増えてきて、次第に傾向が見えてきたので少し現状を振り返ってみようと思う。

下馬評通り、大規模大学への出願は控えめで代わりに中堅、地元大学への手厚い併願があったように見える。例えば早慶上智の3校はいずれも昨年の志願者数を下回った。早稲田が111,338人で-5871、慶應が41875人で-1426、上智が27916人で-3265となった(ただし、早稲田と上智は3年連続志願者増からの反動と見るべき面がある。慶應は入試方式が少なく、もともと志願者の上下が少なく自然減とも言える。)

MARCHについても確定状況に近い状況になってきており、このまま推移すると新学部を2つ(国際経営・国際情報学部)設置した中央大学以外の各校は横ばいまたは微減となりそうだ。(中央大学は全体で4052名増だが新学部分の志願者約12000名を考慮する必要はある。)

受験前から言われていた、定員厳格化の影響で難易度が増した大規模大学への警戒が働いた結果と言えるかもしれない。

後期試験など、まだ募集中の方式を残している大学が多いが、このまま推移すると大きな志願者増となりそうなのが武蔵野大学、國學院大学、芝浦工業大学、東京電機大学、千葉工業大学、関東学院大学などだ。センター試験での大幅増(各校)や新学部(武蔵野大学)、英語外部試験利用入試の導入(東京電機大学・関東学院大学)など、その他にも要因はあると思うが大きく人気を集めているようだ。ここに3校が名を連ねる理工系大学への人気が増えたようにも感じる。(工学院大学、昨年大幅増の東京都市大学も志願者増となりそうだ。)

このほかにも中堅大学には志願者を伸ばしそうなところが多く、特にセンター試験の志願者が好調な大学が多いようだ。例年より1週間ほど遅かったセンター試験と大学独自試験の両方を安全策で手厚く出願した受験者が多かった可能性が高い。

各大学の志願者状況が更に確定してきたら改めてご報告したい。

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