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奨学金が「貰える」入試制度について(専門学校編)

  • 専門学校進学 2018年 12月19日

専門学校独自の奨学金のほか、看護師に対する病院奨学金と類似する支援制度が自動車整備の分野でも進んでいます。

大学ほど注目されていないふしもあるが、専門学校の中にも給付型奨学金制度を設けているところが少なくない。

たとえば、日本工学院専門学校の「片柳学園給付型奨学金」は高校新卒者・既卒者・留学生それぞれに枠を設ける。高校新卒者は高校の成績・課外活動・資格などが審査対象となり、結果に応じて奨学金を支給する。
また、世帯収入が一定基準を下回る人を対象とした「就学支援奨学金」は、66名に対し合計2,508万円が支給されている(2018年度の実績)。

大原学園グループの「特別奨学金制度」は、選抜試験による採用のほか、高校時代のクラブ活動の実績や、資格取得状況によって審査する制度。審査結果によって、10万円~160万円の学費減免が受けられる。さすがに高額の免除者はめったに出ないようだが、10万円の減免でも小さくないので、チャレンジする価値はある。

立志舎グループの「特別奨学金制度」も大原学園と類似のものだ。条件によりさまざまな減免制度を準備している。また「貰える」職学金以外にも、学費を延納できる制度などもある。

看護学生にはおなじみの制度の「病院奨学金」は、看護師を目指す人にとって大きな味方だ。看護師が不足する医療機関が多いため、看護学生に奨学金を貸与し、卒業後に一定期間(3年間が多い)その病院などで働けば返済を免除するもの。

そしてこの病院奨学金と同様のしくみが自動車整備分野でも導入され始めている。自動車整備士養成の横浜テクノオート専門学校はいくつかの自動車販売会社と提携して自力進学を支援している。またこれ以外にも、全国の自動車ディーラーが導入を進めており、減少傾向の整備士志望者数に歯止めをかけたい考えだ。

これら将来の勤務先が支援する制度は、養成校卒業後に指定の就職先に就職しなかったり、就職後も定められた期間を満たさずに退職したりすると、貸与金額を一括で返済しなければならない場合もある。そのため将来のビジョンをきちんと持ったうえで利用しなければならないが、学費面で障壁がある生徒には大きな力となるはずだ。

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